引っ越せど引っ越せどわが暮らし楽にならざり

「引越し貧乏」という言葉がある。

引越し費用により金欠になることである。

ぼくはまさにこれだ。

東京に越してきたのが昨年2016年の4月。

当時は杉並に住んでいた。

翌2017年の2月に目黒に引っ越す。

目黒には1ヶ月しか滞在せず、3月には中野に引っ越す。

引越し先はシェアハウスだった。

さらにシェアハウスの中で一度部屋替えを行う。

シェアハウスには3月から9月いっぱいの7ヶ月間済んだ後、同じ中野内ではあるが引越しをした。それが10月のこと。

シェアハウス内の移動を引越しとみなすかは微妙(住民票などは変更する必要があったので引越しと呼べなくもない)だが、それを抜きにしても、この一年半で3回も引越しをした。

これまで住んできたのは親の知人が好意で貸してくれた物件や、友人とのルームシェア、シェアハウスなど敷金礼金等や家具家電などの初期費用が抑えやすいところではあった。

とはいえここまで頻繁な引越しを行うと(一応弁解すると、どの引越しものっぴきならない理由があってのことだ)身も心も消耗する。

杉並から目黒にレンタカーを使って引越した際には、自損事故を起こし7万円を支払うはめになった。

タイミングが悪く仕事を辞めたばかりだったぼくは泣く泣くリボ払いにした記憶は、今思い出しても胃がキリキリと痛む。やっとの思いで完済はしたが。

同年代と比しても平均よりちょっと多いくらいの稼ぎはあるのにどうしてこんなにお金が貯まらないのだろうと考えたが、これはどう考えても引越しのせいだ。

 

働けど働けど わが暮らし楽にならざり じっと手を見る

 

とは石川啄木の有名な短歌だ。

これって現代で言うところのワーキングプアだよね。

ぼくの場合引越し貧乏であり、ワーキングプアとはちょっとちがうような気がする。

となると「引越し=ムービング」ってことで、さしずめ「ムービングプア」とでも呼ぼうじゃない、なんて。(了)