ほしいものシリーズ#1

チェキ

写真を撮ることが好きかというとそうでもない。

以前ソニーのミラーレス一眼を買ったことがある。

しかし大して使うこともなく(撮影したとしてもおまかせモードのみ)弟にあげてしまった。

NEX-5Rという当時のミラーレス一眼の中ではピカイチの性能のものだった。

(購入当時はそれでYouTuberじみたことをはじめよう思ってたのはまた別の話)

 

写真てこだわりはじめるとキリがなくて。

カメラの性能にこだわり、撮影のスキルを身に着け、高価な編集ソフトを購入して…と考えていると、なんだか萎えてしまう。

「できるだけいい写真を撮りたい」と考えているうちに「それならプロのカメラマンに任せればいいや」という気になってしまうのである。

じゃあ芸術という文脈の写真ではなくて、「思い出」としてのあくまで個人的なたのしみのための写真を撮っていけばいいじゃないか、と言われればそのとおりだ。

そしてその程度であればスマートフォンのカメラで十分なのである。

そんな思い出を残すため、あるいは写真を撮ること自体をたのしい思い出にできるのがチェキだと思う。

ぼくはチェキのデザインとギミック自体がすきだ。

何度見てもわくわくする。

たぶん買ったところでそんなに使わないだろう。フィルムも高いし。

けれどもせっかく購入したミラーレスを使わないのはもったいないけど、チェキの場合だとあまりそんなふうには感じないように思う。

それはチェキがミラーレスのように毎年新商品が出て相対的価値が下がっていくようなものではないからだろう。

チェキはインスタントカメラという一分野においてひとつの完成形だから。

優先順位が高くないけど、高くないからこそ、ほしくなっちゃうんだよなあ。(了)